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2020年05月

2020.05.27

Google モバイルファーストインデックス

こんにちは。
アントアントのメルマガ担当です。

いつもメールマガジン「ここだけは知っておきたい編」をご覧いただき、誠にありがとうございます。
今回のテーマは「Google モバイルファーストインデックス」です。

モバイルファーストインデックス(MFI)とは

これまでGoogleのクロール・ランキング・インデックスは
主にデスクトップ(PC)サイト(以下、PC用サイト)の内容をもとにコンテンツの質の評価をしていましたが、
近年では大半の検索ユーザーがモバイルデバイスからGoogle検索を使用しているということから

今後Googleは主にスマートフォン(モバイル向け)サイト(以下、モバイル用サイト)を評価の主軸として
ページのクロールとインデックス登録を行うという方針転換のことです。

モバイルファーストインデックス移行前

  • PC用サイトページの評価を検索結果のランキングに使用
  • モバイル端末での検索結果もPC用サイトページの評価を基準として表示

モバイルファーストインデックス移行後

  • モバイル用サイトページの評価を検索結果のランキングに使用
  • パソコンでの検索結果もモバイル用サイトページの評価を基準として表示

モバイルファーストインデックスへの切り替え、移行時期

2018年にGoogleの公式ブログよりサイトの移行が発表されましたが、
モバイルファーストインデックスへの切り替えは、一気に行われるのではなく、準備が整っているサイトから順次適用されます。
また、Googleは2020年9月以降すべてのサイトのモバイルファーストインデックスに切り替えると事前アナウンスしており、
現状Google検索結果に表示される70%のサイトはすでにモバイルファーストインデックスに移行しています。
※ファーストインデックスへの移行はサイト単位で行われます。
Google公式ブログモバイル ファースト インデックスを開始します】

モバイルファーストインデックスへの移行・切替

モバイルファーストインデックスが適用されたサイトにはGoogle Search Consoleにてメッセージで通知されます。
なお、2019年7月1日以降に初めてGoogleにインデックスされたページに関しては初めからモバイルファーストインデックスが適用されており、モバイル用サイトが優先的に評価対象になっています。
(Search Consoleでの英語通知メッセージ)

モバイルファーストインデックスの準備をする際の注意点

コンテンツの統一

PC用サイトとモバイル用サイトのコンテンツの内容内容に大きく差異がある、
特にモバイル用サイトのコンテンツを省略してしまっている企業も少なくありません。
今後モバイルファーストインデックスが実装されるとPC用サイトのみに存在するページ(モバイル用サイトにないページ)は
 評価されなくなるため、両サイトのコンテンツの統一が必要となります。

構造データの確認

PC用サイトのコンテンツとモバイル用サイトに同じ構造データが記述されている必要があります。

タグの確認

PC用サイトとモバイル用サイトが別々にある場合タイトルやディスクリプション等のタグ内の情報にも差異がないか確認する必要があります。

モバイルファーストインデックスへの移行・切替の確認

自社のサイトがモバイルファーストインデックスに移行しているかどうかはGoogle  Search Consoleから確認することができます。

1. [URL検査]を選択

調査したいサイトのURLを入力

2.調査したいサイトのURLを入力
3.[ガバレッジ]を選択し、「ユーザーエージェント」を確認

「スマートフォン用Googlebot」となっていればモバイルファーストインデックスが適用されています。
Googleからまだ通知がきていない、または適用されているかわからないという方はこの方法でチェックしてみてください。

モバイルファーストインデックス移行・切替にあたって考えられる検索順位に影響を与える要因

モバイルファーストインデックスの完全実装は2020年9月以降とされているため、
確実に影響を与えるかは公式からはまだ明言されていませんが今回の移行・切替にあたって影響を与えるとされている要因です。

スマートフォン(モバイル端末)に非対応のサイトの場合

PC用サイトのみの場合、モバイルファーストインデックスの準備ができていないとされ、
検索順位には影響を与えません。

しかし、サイトがモバイルフレンドリーなサイトかどうかが検索順位に影響を与えるとされているため結果的に検索順位に影響を与えるということになります。
Googleモバイルフレンドリーについての詳細は過去のメルマガからご覧いただけます。
【Google モバイルフレンドリー】

モバイル用サイトの表示速度が遅い場合

モバイルフレンドリーと同様にユーザーがサイト訪問した際に快適がどうかが検索順位に影響を与えるとされています。
そのため、モバイルファーストインデックス移行・切替後のモバイル用サイトの表示速度も影響を与えるとされています。
サイトの表示速度についての詳細は過去のメルマガからご覧いただけます。
【Google Page Speed Insights】

モバイル用サイトの情報量、コンテンツ数がPC用サイトより少ない場合

評価の対象がモバイル用サイトに切り替わるためモバイル用サイトの情報量・コンテンツ数が少なくなっている場合には検索順位を落とす可能性があります。

モバイル用サイトを最適化する方法

レスポンシブデザインに変更する

レスポンシブデザインはデバイスの画面サイズに依存せずWebサイトを構築する方法で、Googleも推奨しており、
レスポンシブデザイン対応であれば今回のモバイルファーストインデックスの移行・切替にも対応することができます。

詳しくは過去のメルマガからご覧いただけます。
【レスポンシブデザインについて】

今後のGoogle モバイルファーストインデックスについて

公式からモバイルファーストインデックスへの全サイトの移行のアナウンスがされましたが、
公式ではSEOに影響がでるかなどは詳しくアナウンスしていないこともあり、
今後どのような影響を及ぼすかわからないことも多いですが、
少なくとも上記のような影響がでるとされています。

特に下記のサイトは要注意とされていますのでチェックしてみてください。

  • PC用サイトのみを制作されていて検索結果ランキングやクリック数を気にされているサイト
  • コンテンツがPC用サイトと比較して少ないモバイル用サイト
  • PC用サイトとモバイル用サイトで内容が異なるサイトここまでお読みいただきありがとうございます。

PC用サイトしかもっていない、モバイル用サイトの制作が難しい等ございましたら
弊社CMSではレスポンシブデザインも取り扱っておりますので是非一度お試しください。

2020.05.13

SSLについて(2)

こんにちは。
アントアントのメルマガ担当です。

いつもメールマガジン「ここだけは知っておきたい編」をご覧いただき、誠にありがとうございます。

今回は前回に引き続きSSLについてお送りします。
前回のメルマガ(4/15『SSLについて』)では、SSLの概要やSSLの種類についてご説明しました。
今回はSSL導入のメリットや、SSLを導入しないことへのリスクについてご説明します。

★前回のおさらい

SSLについて少しだけおさらいをしておきましょう。

インターネット上の通信情報を暗号化することをSSL(Secure Sockets Layer)といい、
悪意のある第三者からの情報の抜き取りや盗聴を防止でき、なりすましや情報漏洩を防ぐ事ができます。

SSLが導入されているかはURLやアドレスバーで確認することができます。

URLの違い

SSL化されていない場合 【http://example.com】

SSL化されている場合 【https://example.com】

アドレスバーの違い

ブラウザ SSL証明書あり SSL証明書なし
Google Chrome
Firefox
Internet Explorer


※ant2はレッツエンクリプトの独自SSL(ドメイン認証SSL)を標準搭載しています。

★SSL導入のメリット

SSLを導入することは様々なメリットがあります。

Googleの検索順位優遇によりSEO対策に効果

GoogleはSSLが検索順位の変動要因に使用しています。SSL化することで劇的に順位が上がるわけではありませんが、SSL化されていないことは順位が下落する原因と考えられます。

WEBサイトの信頼性向上

SSL導入の際に発行されるSSL証明書は、使用されているドメインやサイト運営会社が実在することを証明するものです。
これによりユーザーは証明書を通じて運営元を確認できるため、安心してサイトを閲覧・利用することができます。

Webサイトのセキュリティ向上

常時SSL化により、サイトの改ざんやなりすましの防止となる他、マルウェア対策、盗聴防止、Free Wi-Fiからの接続の安全性確保などサイト全体のセキュリティ向上が図れます。
ユーザーはフィッシング詐欺などの心配をすることなく、安心してブラウジングを楽しむことができます。

アクセス解析の精度向上

Google Analyticsには、Webサイト訪問者の参照元がわかる「リファラー」という機能があります。
運営するWebサイトのURLがhttpの場合、httpsのWebサイトから訪問してきた際にリファラーの情報が受け渡されず、参照元を確認することができません。
それに対して、HTTPS化されたWebサイトでは、HTTP・HTTPS両方のページからのリファラーを確認することができるため、アクセス解析の精度を高めることができます。

★SSL未導入のリスク

SSLを導入しないと以下のようなリスクがサイトに発生します。

サイトの非表示

Googleは2017年以降よりすべてのWEBサイトのSSL化を進めています。
サイトがSSL化されていない場合、Chromeでは「この接続ではプライバシーが保護されません」という警告ページが表示されるようになりました。

警告ページの表示によりサイトへアクセスできず、訪問したユーザーは別のサイトへ移ってしまいサイト訪問の機会損失となってしまいます。
そのほかの主要ブラウザでも同様に警告ページが表示されるようになってきており、
現在問題なく表示されているSSL未対応のサイトも、突然警告ページが表示される可能性もありますので、1日でも早いSSL化が必要となります。

混合コンテンツの非表示

Google社は、2020年2月にリリースのChrome81で混合コンテンツ(Mixed Content、ミックスコンテンツ)をブロックしていく方針を発表いたしました。
これはサイトがSSL化されていてもページ内にhttpで暗号化されていない(httpsに対応していない)画像や動画があればブロックされ正常に表示されなくなるというものです。

ページ内に混合コンテンツが存在するかどうかは、Chromeの検証機能を使えば簡単に確認できます。

【Chromeの検証機能での確認方法】

1.サイト上で右クリックし、「検証」を選択。

スクリーンショット (38)

2.上部メニューにある「Console」を選択

3.「Mixed Content」という警告メッセージがないか確認

以上の方法で確認可能です。
ブロックの理由としては、httpでリンクされている画像や動画は通信が暗号化されていないため、第三者がサイトを書き換え、リンク先の画像や動画を改ざんされる可能性があるため、これらの改ざん行為や不正アクセスからサイト訪問者を守るためとされています。
これによりサイト自体のSSL化はもちろん、ページ内コンテンツのSSL化も必要となってきています。


ここまでお読みいただきありがとうございました。
現在多くのSSL未対応だったWEBサイトがSSLを導入し上記のリスクを回避しています。
弊社がご提供しているCMS「ant2」では独自SSL(ドメイン認証)を標準でご用意しておりますので、この機会に是非ご検討ください。