ant2 CMSのメールマガジン【ワードサラダと生成AIで作成した文章を利用する時の注意点について】

ワードサラダと生成AIで作成した文章を利用する時の注意点について

こんにちは。

アントアントのメルマガ担当です。
いつもメールマガジン「ここだけは知っておきたい編」をご覧いただき、誠にありがとうございます。

今回は、SEOに悪影響を及ぼす「ワードサラダ」と「生成AIで作成した文章を利用する時の注意点」についてご紹介します。

ワードサラダとは

かつてはSEOに有効だとされていた「ワードサラダ」、ご存知でしょうか。

自動生成されたテキストや関連性のないキーワード、無意味な言葉を多用して作成されたコンテンツのことをワードサラダと言います。

ワードサラダってどんな文章?

ワードサラダの特徴としては以下があげられます。

  1. 無意味な単語の羅列: 文法的には正しいが、文全体としては意味がわからない文章
  2. 関連性のない内容: 単語やフレーズが脈絡なく並んでいる文章
  3. 不自然な内容: 読み手にとって理解しづらい文章

では、実際に文章でみてみるとどんな文章がワードサラダとされているのか、ワードサラダと判断される文章をご紹介します。

ワードサラダとよばれる文章の具体例

基本的にはどの文章も意味が伝わらない文章になっていることがわかります。

なぜSEO対策として有効とされていたのか

検索エンジンのアルゴリズムが今ほど高度ではなかったことが主な理由とされています。

  1. キーワードの過度な利用
    過去の検索エンジンはキーワードの認識はできていたものの、コンテンツの内容を読み解くことができなかったため、キーワードの頻出に依存していたといわれています。
    そのため、ワードサラダはこれを悪用し、大量のキーワードを無意味に使用したページを作成することで検索結果の上位に表示させることができていました。
  2. 競争の少なさ
    インターネット初期には今よりもコンテンツ、Webサイト数が少なく競争が激しくなかったため質の低い手法でも効果があったといわれています。

ワードサラダがSEOに及ぼす悪影響

過去ではSEO対策として有効とされていましたが、今は違います。
ではどんな影響があるのでしょうか。

1.Googleのガイドラインに違反する・検索エンジンのペナルティ

ワードサラダはGoogleが定めるガイドラインの下記に違反するとしています。

キーワードの乱用

キーワードの乱用とは、Google 検索結果のランキングを操作する目的で、ウェブページにキーワードや数字を詰め込むことです。キーワードの乱用では、不自然にリストやグループの形式を使ったり、関連性のない場所でキーワードが記載されたりする傾向があります。キーワードの乱用の例としては、次のようなものが挙げられます。

  • 実質的な付加価値のない電話番号の羅列
  • ウェブページが特定の都市や地域に関する検索結果の上位に掲載されるようにするために、都市名や地域名を羅列したテキストのブロック
  • 同じ単語や語句を不自然なほど繰り返すこと。

Google検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー:キーワードの乱用」より

大量生成されたコンテンツの不正使用

大量生成されたコンテンツの不正使用の例には次のものがありますが、これらに限定されません。

  • 生成 AI ツールまたはその他の同様のツールを使用して、ユーザーにとっての価値を付加することなく大量のページを生成すること
  • フィード、検索結果、その他のコンテンツをスクレイピングして、ユーザーにとってほとんど価値がない大量のページを生成すること(類義語生成、翻訳、その他の難読化手法などを使用)
  • 複数のウェブページからのコンテンツを、価値を加えることなくつなぎ合わせたり組み合わせたりすること
  • コンテンツを大量生成したことを隠す目的で複数のサイトを作成すること
  • 検索キーワードは含んでいるものの、閲覧者にとってほとんどまたはまったく意味がないコンテンツのページを大量に作成すること

Google検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー:大量生成されたコンテンツの不正使用」より

以上のように、同じキーワードを不自然に繰り返すことやWebサイトを訪問するユーザーにとって価値のないコンテンツはガイドラインに違反しているとみなされ、ペナルティを受ける可能性があります。

ペナルティの内容としては、検索結果での表示順位が大幅に下がったり、最悪の場合インデックス削除となる場合があります。

2.訪問ユーザーからの信頼低下・離脱率の増加に繋がる

ワードサラダを使用することは、直接的にWebサイトの信頼低下・離脱率の増加に繋がります。

その理由としては、ユーザーが求めている情報をコンテンツ内で解決策を提供できていないからです。
ユーザーは特定の情報を求めてWebサイトを訪れます。しかし、意味不明なキーワードの羅列(「ワードサラダ」)に遭遇すると、必要な情報を見つけられずにサイトを離れてしまうことが多い傾向にあります。

また、意味不明なキーワードを羅列したWebサイトに対して、ユーザーはどのような印象を持つでしょうか?多くの場合、こうしたサイトは不信感を抱かせ、ブランドイメージの低下や信頼性の喪失を招く可能性が高いでしょう。

「ワードサラダがSEOに及ぼす悪影響」まとめ

ワードサラダは過去にSEO対策として利用されていましたが、現在ではGoogleによってスパム行為と判断され、ペナルティを受けるリスクが高くなっています。
さらに、ワードサラダの使用はWebサイトを訪れたユーザーの信頼を損ない、離脱率を上昇させてしまいます。これらの要因が重なり、結果としてサイトの評価を下げることになります。

このような悪影響を考慮すると、ワードサラダの使用は避けるべきだといえるでしょう。

生成AIで作成した文の利用する時の注意点

ワードサラダとワードサラダがSEOに与える影響についてご紹介してきましたが、今やほとんどの人が使ったことがあるのではないかと思われる生成AIで作成した文章はどうでしょうか?

生成AIで作成した文章であれば安心!と考えている方もいるのではないのでしょうか。
実は安心とは言い切れないのです。生成AIで作成した文章を利用する時にも注意が必要となっています。

生成AIとは?

生成AIとは、ジェネレーティブAIとも呼ばれ、与えられたデータやパターンを用いて、新たなオリジナルデータを生成するAIのことを指します。

生成AIで文章を作成するメリット・デメリット

生成AIで文章やコンテンツを作成する主なメリット・デメリットは、以下があげられます。

メリット

  • 短時間で大量に文章を作成することができる
  • 新しい視点で文章を作成することができる

デメリット

  • ワードサラダの発生リスクがある
  • コンテンツの質が人間が作成した場合と比べて劣ることがある

生成AIを利用することでワードサラダが発生する理由

なぜ生成AIを使用することでワードサラダが発生するのでしょうか。
その理由としては、以下のような要因が考えられます。

  1. データ不足
    生成AIは、大量のテキストデータを学習して文章を生成しますが、データが不十分または不適切な場合、意味のない文章を生成することがあります。
  2. 文脈の理解不足
    生成AIは文脈を理解する能力に限度があるため、関連性のない単語やフレーズを繋げてしまうことがあります。
  3. プロンプト(命令文)の曖昧さ
    生成AIにどんな文章を作成してほしいのかなどのプロンプト内容が不十分、不適切な場合は文脈を考えずに文章を作成することがあります。

ワードサラダにならないように注意したいポイント

では、どんなところに注意して生成AIの作成した文章を利用すればいいのでしょうか。
注意したいポイントとしては、以下の3点です。

  • 最終チェックは人間が行う
  • 必要に応じて修正する
  • 学習データの精度を高くする、高いデータを利用する

つまりは、まだまだ生成AIが作成する文章は完全ではないということです。
そのため、現時点では生成AIが作成した文章を利用する時は最終的には人間がチェックした上で利用することをおすすめします。

まとめ

今回は最近では聞かなくなったワードサラダとワードサラダがSEOに与える悪影響、ワードサラダを作ってしまう可能性がある生成AIで作成した文を利用する時の注意点についてご紹介しました。

ワードサラダはGoogleからペナルティを受ける対象となりますので、生成AIを利用して文章を作成する時も十分に注意してコンテンツの作成を行いましょう。

生成AIについて

過去のメルマガでは生成AIとはどういったものか、どんなことができるのか、人気サービスについてご紹介していますので是非あわせてご覧ください。

『生成AIってなに? 従来のAIとの違いと人気サービスの比較』
『生成AI、選ぶポイントと懸念されるリスクを知っていますか?』