ant2マガジン
2022年12月
2022.12.27
サイト公開前の確認事項について
こんにちは。
アントアントのメルマガ担当です。
いつもメールマガジン「ここだけは知っておきたい編」をご覧いただき、誠にありがとうございます。
前回はサイト設定から設定できる「コピーライト」についてご紹介しました。
今回はコピーライト同様サイト公開前に確認しておきたい項目についてご紹介します。
Webサイト公開前に確認すべき項目
Webサイトの制作やリニューアル、時間がない時に一般公開する場合は見落としが多くなることがあります。
今回は最低限ここを確認しておいてほしい!という項目をご紹介します。
過去のメルマガに関連している項目についてはリンクを設定していますので是非、過去のリンクから詳細をご確認ください。
サイト設定について
- モバイルサイトのありなし
スマートフォンなどの携帯電話からサイトを閲覧するときにモバイルサイトを表示するか、PCサイトを表示するか設定します。
レスポンシブデザインを利用している場合は基本は「なし」に設定しておきましょう。 - コピーライト
前回のメルマガでもご紹介しましたが、コピーライトを設定する場合は正しい表記で設定しておきましょう。
前回のメルマガ『コピーライトの意味と正しい書き方について』 - ファビコンの設定
企業ロゴやサービスのアイコンなどを使用することでサイト訪問者に印象付けることができるため是非設定しておきましょう。
詳しくはこちら『ファビコンについて』 - Cookie取得同意ポップアップ
Cookieの情報は改正個人情報保護法において、「個人関連情報」となるため、Cookieを取得することで個人を特定できるような運用をしている企業の場合は、ユーザーに対してCookie取得の同意(通知)が必要となります。
詳しくはこちら『対応できていますか?Cookie規制について』
コンテンツについて
- リンク切れ・リンク先の確認
リンク切れやリンク先が異なる場合はクローラーが正しくWebサイトをクローリングしてくれない場合があります。
また、ユーザービリティにも影響を与えるため設定が正しく行われているか確認しましょう。 - メールフォームの送信・受信確認
お問い合わせや資料請求フォームを作成した際、送受信テストは必須です。機会損失にも繋がるため、取りこぼしのないようにしましょう。 - 404エラーページの作成
404エラーページはページのURLが間違っている、ページ自体が削除されている・ページのリンク切れの際に
訪問ユーザーにページが存在しないことを伝えることができます。訪問ユーザーが迷子にならないように設定しておきましょう。
詳しくはこちら『404 not found(404エラー)とカスタム404エラーページの必要性・作成方法について』 - サイトマップの作成
ユーザーや検索エンジンにサイトにどのようなコンテンツがあるのかを伝える役割があるサイトマップ。
ユーザービリティ・クローラビリティのために是非作成しておきましょう。
詳しくはこちら『SEO対策に効果的?サイトマップの種類と作成について』
デザインについて
- レスポンシブデザインに対応しているか
【あらゆるデバイスとの一貫性があるモバイル用テンプレート、テーマ、デザインを選択する】を一気に解決できるレスポンシブデザイン
モバイルフレンドリーなサイトを制作するためにはレスポンシブデザインで制作することをお勧めします。
詳しくはこちら『レスポンシブデザインについて』 - ダミー画像やテキストが残っていないか
ダミー画像やテキストの見落としは結構あります…。しっかり確認して間違った情報を載せないようにしましょう。
ant2 CMSではダミー画像としてわかりやすいようにこのような画像をダミー画像に使用しています。
- テキストに誤字脱字がないか
こちらもなかなか気づきにくい点ですが、制作・更新時に確認する必要があります。
SEO対策について
- メタタグが正しく設定されているか
クローラーにこのページはどういった内容なのか、情報を伝えるためのメタタグ。
メタタグをしっかり設定することでSEO対策に繋がるため是非設定しておきましょう。
詳しくはこちら『メタタグの設定について』 - クローラー制御の設定・解除
クローラーにクローリングしてほしくない、検索エンジンの検索結果に表示されたくないページがある場合は
クローラー制御の設定をしておきましょう。
反対に、検索結果に表示・クローリングしてほしいページにクローラー制御をかけている場合は設定を解除しておきましょう。
詳しくはこちら『メタタグの設定について』 - SSL化の設定ができているか
WebサイトがSSL化されているかどうかでそのサイトが信用されるかどうかが決まります。
SSL化されていないWebサイトは情報漏洩・改ざん・盗聴などのリスクがあるため必ず設定しておきましょう。
詳しくはこちら『SSLについて』『SSLについて(2)』
まとめ
今回はWebサイトを公開する前に確認すべき項目をご紹介しました。
結構多い…!!!と感じた方もいるかもしれません。
しかし、上記は最低限確認しておいたほうがいい項目なので是非1つ1つしっかり確認して良いWebサイトを公開しましょう!
2022.12.14
コピーライトの意味と正しい書き方について
こんにちは。
アントアントのメルマガ担当です。
いつもメールマガジン「ここだけは知っておきたい編」をご覧いただき、誠にありがとうございます。
今ではほとんどのWebサイトに掲載されている『コピーライト』
しかし、このコピーライトの存在は知っていても正確な意味や適切な書き方は知らないという方もいるのではないでしょうか。
そこで、今回はコピーライトとは何か、コピーライトの表記方法・設定方法についてご紹介いたします。
コピーライト(Copyright)とは
コピーライトとは、『著作権』のことを指し、
『著作権』は、著作権法により著作者が創作した著作物を保護します。
🄫マークとは
誰でも一度は目にしたことがある「🄫」のマーク。
一般的にはシーマークやコピーライトマークと呼ばれ、コピーライト(Copyright)の頭文字を表し、Copyrightと同義となります。
著作権・著作物・著作者について
著作権 |
著作物とは知的財産の1つであり、著作物を保護するための権利のことを指します。 |
---|---|
著作物 |
創作した作品のことを指し、著作権法によると「思想または感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術または音楽の範囲に属するもの」とされており、様々な種類があります。 |
著作者 |
著作物の創作者のことを指します。 |
著作権者 |
著作権者は著作権をもつ人のことを指し、著作者から譲渡や相続によって権利をもちます。 |
コピーライトはWebサイトに必要?不要?
Webサイトにコピーライトの表記がないと著作権放棄になるの?
正しいコピーライトの表記でないとコピーライトの効果がないの?
先に結論から話すと、実はWebサイトのコピーライトの表記は必要ありません。
その理由は、著作権の国際条約が関係しています。
Webサイトのコピーライト表記をしなくても良い理由
★著作権に関する国際条約★
著作権の考え方は大きく「方式主義」と「無方式主義」にわかれており、著作権に関する国際条約は『万国著作権条約』と『ベルヌ条約』があります。
万国著作権条約(方式主義)
万国著作権条約にしか加盟していない国は方式主義を採っており、著作権の成立に著作物の登録やコピーライトの表記によって初めて著作権が保護されます。
ベルヌ条約(無方式主義)
ベルヌ条約では著作権の成立に登録や表記が必要ない無方式主義を採っているため、著作物を創作した瞬間から著作権が発生し、保護されます。
日本は『万国著作権条約』と『ベルヌ条約』のどちらの条約にも加盟しています。
つまり、ベルヌ条約に加盟している国ではコピーライトに意味はほとんどないのです。
条約に関する疑問
- どちらの条約にも加盟している場合はどうなる?
-
万国著作権条約・ベルヌ条約のどちらにも加盟している場合は『ベルヌ条約』が優先されます。日本もこの2つの条約に加盟しているためベルヌ条約が優先されます。
- 無方式主義に加盟している国の著作権を方式主義の国で主張する場合はどうなる?
-
この場合はコピーライトの表記が必要となるため注意が必要です。
多くのコピーライトを表記しているのはなぜ?
では、なぜ法律的に表記しなくても良いコピーライトを多くのサイトでは表記しているのか。
その理由は大きく3つあります。
- 慣例的に行われているため
ほとんどのWebサイトがこの理由で表記していると考えられています。 - 無断転載の防止・抑制
コピーライトを表記することでWebサイト内のコンテンツなどの無断転載や著作権の侵害の抑制に繋がるとされています。 - 著作権所有者と著作物発行年の明確化
コピーライトを表記することで著作権がどこにあるのか、著作権開始年が一目でわかるためとされています。
コピーライトの書き方 表記方法
ここまでのコピーライトのご紹介でじゃあコピーライトは適当に書いていても問題ないんじゃないの?と思った方もいるかもしれません。
しかし、コピーライトを表記する場合はルールがあるため是非参考のうえ、正しく表記していただければと思います。
まず、コピーライトに必要な要素は3つあります。
要素①:©マーク | コピーライトマーク(©)または(C)を表記しましょう。 |
---|---|
要素②:著作物発行年 | 著作物を発行した年を表記しましょう。 |
要素③:会社名や氏名 | 著作権者の表記をしましょう。 |
かなりシンプルにはなりますがこの3つの要素が含まれた表記が正しいコピーライトの表記となります。
ant2 CMSのコピーライトの設定方法
ant2 CMSではコピーライトの設定も簡単に行うことができます!
- ログイン画面からコントロールパネルの[管理] → [システム] → [サイトの設定]をクリックし、“サイト設定ダイアログ”を表示します。
- サイト設定ダイアログの[コピーライト]から設定したいコピーライトを設定することができます。
- ※デフォルトでは「Copyright (C) サイト名 All Rights Reserved.」と自動で挿入されていますのでサイトの内容や会社名に沿って変更が可能です。
- OKをクリックするとサイト下部のコピーライト表記を変更することができます。
コピーライトの表記に関する疑問
- 3つの要素の表記に順番はあるの?
-
3つの要素が表記されていれば順番は問われません。
- Webサイトに表記する場合の著作物発行年は何を表記すればいい?
-
コーポレートサイトなどの場合は創業年を表記する場合がほとんどです。
- 発行年が「2000-2022」のように表記されている場合があるが更新年の表記は必要?
-
更新年の表記はコピーライトとしては必要ありません。『発行年』が重要な要素となります。
しかし、更新年を表記することで更新されていることが一目でわかるため記載しておいても問題はありません。
- 会社名の英語表記はどうしたらいい?
-
英文登記した正式な会社名がある場合はそれに沿った表記を使用する必要があります。
ない場合は基本的には表記の意味はほとんど同じとされていますので下記の中から好きな表記を選択して使用しましょう。
※どこの国から発行されたかによって変化するため発行国によって変える必要がある場合があります。「Co., Ltd」 「Inc.」 「Ltd.」 「Corp.」
- 会社名や氏名は日本語表記だとよくない?
-
英語表記を使用する場合(「Co., Ltd.」など)は英語で表記する必要があります。
- ©マークとCopyrightの両方が表記されているけれどどちらも必要?
-
©または(C)の表記が重要なので「Copyright」の表記はなくても問題ありません。
- 「All Rights Reserved.」の表記は必要ない?
-
コピーライトの中には「All Rights Reserved.」と表記されているものもありますが、直訳すると「全ての権利を留保している」という意味になります。
しかし、無方式主義により著作権は保護されていることからこの表記は日本の企業に対する企業への主張であればなくてもいいとされています。
まとめ
ほとんどのコーポレートサイトやWebサイトなどで表記されているコピーライト。
今回はコピーライトの意味と何故ほとんどのWebサイトで表記されているのか、表記する場合の正しい表記方法、ant2 CMSでのコピーライトの設定方法をご紹介いたしました。
設定自体気にしていなかった、または何気なく設定していた『コピーライト』
是非設定するのであれば正しい表記や意味を理解したうえで、第三者による無断転載を防ぐためにも正しい表記で設定してみてはいかがでしょうか。
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