2025.02.12
GoogleSearchConsoleに新機能「24時間ビュー・推奨事項表示機能」が追加
こんにちは。
アントアントのメルマガ担当です。
いつもメールマガジン「ここだけは知っておきたい編」をご覧いただき、誠にありがとうございます。
日々のサイト運営において、検索語句や検索トラフィックがどれだけあるかをGoogle Search Consoleで管理している人も多いかと思います。
そんなGoogle Search Consoleですが、新機能「24時間ビュー・推奨事項表示機能」が追加されたことをご存知でしょうか。
今回はこの新しく追加されたGoogle Search Consoleの新機能についてご紹介します。

Google Search Consoleとは
Google Search Consoleとは、Googleが無料で提供しているWebサイトのパフォーマンスやインデックス状況を把握することができるツールです。

Google Search Consoleの主な機能
- 検索パフォーマンスの分析
特定の検索語句(クエリ)での表示回数やクリック数、クリック率、平均掲載順位などを確認することができます - インデックス状況の確認
GoogleがWebサイト内のページをどの程度インデックスしているか、インデックスされていないページやエラーの原因を確認することができます - URL検査ツール
特定のページがGoogleにインデックスされているかどうかの確認、インデックス登録のリクエストを行うことができます - モバイルユーザビリティのチェック
モバイルデバイスでの表示が適切かどうか、モバイルフレンドリーとなっているかどうかをチェックすることができます。 - セキュリティの問題と手動による対策
セキュリティ上の問題(ハッキングやマルウェアなど)Googleからのペナルティがないか、ある場合は修正方法を確認することができます - リンク確認
被リンクや内部リンクなどの情報を確認することができます - サイトマップの送信
サイトマップを送信し、GoogleがWebサイトをより効果的にクロールできるようにすることができます
Google Search Consoleに追加された新機能2つ
Webサイトのパフォーマンスを確認、管理するのに便利なGoogle Search Consoleですが、さらに便利な機能が追加されました。
それぞれの新機能について詳しくご紹介していきます。
- 24時間ビュー
- 推奨事項表示機能
新機能1:24時間ビューとは
24時間ビューを確認できるレポート
24時間ビューは、Google Search Consoleの以下の3つの検索パフォーマンスレポートにてグラフを確認することができます。
- 検索結果
- Discover
- Googleニュース
パフォーマンスレポート画面
表示されるデータは、1日単位ではなく、直近24時間のデータとなっており、クリック数や表示回数、クリック率、掲載順位などを確認することができます。
なお、レポート確認時の直近数時間はデータ収集が完了していない状況となるため、暫定のデータが点線で表示される仕様となっています。
また、このデータはユーザーのローカルタイムゾーンに基づいたデータとなっているため日本に住んでいる場合は日本時間で表示されます。

検索パフォーマンスに「24時間ビュー」が追加されてなにが変わる?
従来の仕様
-
パフォーマンスデータの確認期間
従来のGoogle Search Consoleの検索パフォーマンスでは、リアルタイム更新ではなく、最短で最新日(前日)のデータからしか確認できず、データがたまるのには最大で1~2日程度の遅延があるとされていました。
そのため、データが完全に確定するまでに時間がかかる、特定日のデータがすぐに確認できませんでした。 - タイムゾーンの設定
従来のGoogle Search Consoleでは、ユーザーごとのタイムゾーンは設定できず、太平洋時間(米国でサマータイムが適用される時期は太平洋夏時間)で自動で記録されていました。
そのため、日本標準時間と比べると16~17時間の時差が生じていました。
しかし、今回「24時間ビュー」が追加されたことにより、以下が改善されました。
改善点
- 1日単位ではなく、直近24時間でのパフォーマンスの確認ができるようになった
- データ確定までの間も、暫定データで大体の傾向を把握することができるようになった
- データがローカライズされることにより、ユーザーのタイムゾーンに合わせたパフォーマンスデータを確認することができるようになった
24時間ビューのメリット
では、この新機能「24時間ビュー」はどんな時に活用できるのでしょうか。
- リアルタイムで検索動向を確認することができる
キャンペーンやイベント特設サイトなど、リアルタイムでトラフィック増減や検索状況を確認したい場合にはどの検索語句で検索されたのかやどのページが伸びたのかなどをすぐに確認することができます。 - 新しいページやコンテンツを公開した直後の状況を知ることができる
新しいページがGoogleにどれだけ早くインデックスされて表示されているのかを確認することができます。
もしインデックスされていない場合は、URL検査ツールよるインデックス登録のリクエストを送ることでインデックスを早めることもできます。 - 日々のSEO対策の効率化
メタタグの挿入や内部リンクの変更、リダイレクト設定などのSEO対策がすぐに検索結果に反映されているかを確認することができます。
新機能2:推奨事項表示機能とは
推奨事項とは、WebサイトのパフォーマンスやSEOに影響を与える可能性がある問題や改善点を自動でGoogle側が表示してくれる機能です。
2024年8月から試験的に追加されていた機能ですが、2024年11月26日より本格導入されました。
推奨事項表示画面(サマリー)
推奨事項の表示はGoogle Search Consoleのサマリー画面で確認することができます。

推奨事項に表示される内容
推奨事項には、以下のような内容が表示されます。
ページインプレッションの増加

ページインプレッションの低下

ショッピングタブへの表示

今回確認できた推奨事項はこちらの3点でしたが、Search Consoleヘルプによると、以下の点が推奨事項に表示されるとしています。
また、Google Search Centralの投稿によるとWebサイトに推奨事項がある場合のみ表示されるとしているため、全てのユーザーのGoogle Search Consoleの画面で確認できるわけではないようです。
サイトに対する推奨事項には、次のようなものが含まれます。
- 問題(修正可能な問題)
- 改善点(トラフィックを増やすために改善できる点)
- 設定(作業が容易になる設定)
Search Consoleヘルプ「Search Console の推奨事項」より
推奨事項が表示されるようになってなにが変わる?
従来のGoogle Search Consoleを使ったデータ分析
今まではサイト全体のパフォーマンスの状況から、どのページの改善が必要かを自分で判断しなければなりませんでした。
推奨事項の表示による効果
今回追加された推奨事項が表示されることにより、サイト内の改善点をより簡単に把握できるようになりました。
これにより、自分で行うデータ分析に加えて、効率的に対策することができます。
定期的に推奨事項が表示されていないかを確認し、SEOに悪い影響がある内容であれば改善にとりかかることをお勧めします。
まとめ
今回は、Google Search Consoleに新しく追加された機能がWebサイトのパフォーマンス分析にどのように役立つかを紹介しました。
24時間ビュー
ユーザーの動向を24時間単位でリアルタイムに確認できるようになりました。
推奨事項表示機能
Googleが提供するサイト改善案をもとに、簡単にサイトの改善が行えるようになりました。
どちらの機能もWebサイト運営やSEO対策に非常に有用です。まだこれらの機能を試していない方は、ぜひ利用してみてください。
新機能を活用することで、サイトパフォーマンスの向上とSEO対策の効果をさらに高めることができるでしょう。
また、ant2 CMSではGoogle Search ConsoleとGoogleアナリティクスを連携してCMS上でアクセス解析グラフ・検索語句を確認することができます。
詳しくは『ant2 CMSでGA4を確認できる!設定方法・連携方法について』をご覧ください。