2024.09.11
静的CMS・動的CMSの違いと選定ポイント
こんにちは。
アントアントのメルマガ担当です。
いつもメールマガジン「ここだけは知っておきたい編」をご覧いただき、誠にありがとうございます。
CMSには、コンテンツの生成方法により大きく「静的CMS」と「動的CMS」の2種類がありますが、CMSツールを選ぶ際にどちらがいいのか、どう違うのか疑問を持ったことはないでしょうか?
そこで今回は、静的CMS・動的CMSの特徴や違い、ant2 CMSはどちらのCMSに当てはまるのかについてご紹介します。

静的CMSと動的CMS
CMSには「静的CMS」と「動的CMS」の2種類にわけられます。
ここでは、それぞれの仕組みや特徴について解説します。
静的CMS・動的CMSの仕組み
静的CMS
静的CMSは、あらかじめ作成されたHTMLファイルをサーバーに配置し、それをユーザーに提供する仕組みです。
データベースを使用しないため、表示速度が速く、サーバーへの負荷も軽減されます。
動的CMS
動的CMSは、サーバー上のデータベースと連携し、ユーザーがページにアクセスするたびにコンテンツを生成します。
これにより、サイトの内容を簡単に更新でき、リアルタイムで変化する情報を扱うサイトに向いています。
仕組みの違い
メリット・デメリット
静的CMS
メリット
- 表示速度が速い
データベースへアクセスする必要がないため、応答が早く、表示速度が非常に速い - セキュリティリスクが低い
データベースを使用しないため、攻撃リスクが少なく、ハッキングなどのリスクが低い - 安定した運用
サーバーへの負荷が少ないため、安定した運用ができる - 低コスト
シンプルな構成なため、開発や運用コストを抑えることができる
デメリット
- 更新が手間
頻繁に更新を行うサイトの場合、コンテンツの更新が行われる度に手動でページを生成しなければならない - 柔軟性が低い
フォームや検索機能、コメント機能などの動的な要素が含まれておらず、別途JavaScriptなどを用いて対応する必要がある - 動的なコンテンツの扱いが難しい
リアルタイムに更新されるコンテンツの表示やユーザーごとにカスタマイズされたコンテンツ表示の実装が複雑で難しい
動的CMS
メリット
- コンテンツの管理が簡単
動的CMSは、コンテンツの編集や更新が管理画面から簡単に行うことができるため、ブログやニュース、オンラインショップなど頻繁に更新が必要なコンテンツの追加・編集をすぐに行うことができる - 拡張性が高い
モジュールやプラグインなどで簡単に機能を追加することができる - カスタマイズ性が高い
ユーザーごとにカスタマイズされたコンテンツを表示することができる
デメリット
- 表示速度が遅い場合がある
動的にコンテンツを生成するため、静的サイトに比べて表示速度が遅くなる場合がある - セキュリティリスクが高い
データベースを使用するため、不正アクセスなどのセキュリティリスクが高く定期的なアップデートや脆弱性対策が必要となる - コストが高い場合がある
機能が豊富なCMSや大規模なサイトの場合、コストがかかる場合がある - サーバーに負荷がかかりやすい
動的な処理を行うため、サーバーに負荷がかかる
特徴 |
静的CMS |
動的CMS |
---|---|---|
HTML生成 |
事前生成 |
動的生成 |
表示速度 |
速い |
遅い場合がある |
セキュリティ |
高い |
低い場合がある |
柔軟性 | 低い | 高い |
更新の簡単さ | 難しい | 簡単 |
コスト | 低い | 高い場合がある |
CMS選定のポイント
静的CMS・動的CMSの特徴についてご紹介しましたが、どちらがCMSとして優れているというわけではありません。
そのため、以下のポイントを考慮した上でどちらが最適かを判断し、利用することをおすすめします。
- 更新頻度:頻繁に更新するなら動的CMS、定期的な更新なら静的CMS
- インタラクション:ユーザーのコメントや検索機能が必要なら動的CMS
- パフォーマンス:高速な表示を求めるなら静的CMSが有利
- セキュリティ:セキュリティリスクを抑えたいなら静的CMS
ハイブリッドCMS「ant2 CMS」
ant2 CMSは、基本的には静的CMSとして機能しますが、特定の状況では動的処理も行う静的CMS・動的CMSの両方を兼ね備えたハイブリッドCMSです。
動的処理が適用される場合
- ユーザーごとに表示を自動的に切り替える必要があるコンテンツ
- 表示期間に制限が設定されているコンテンツ
- サイト構築とは無関係に自動更新が必要なコンテンツ
これらの場合を除き、サイトの再構築(公開)後は、静的なコンテンツとして表示されます。
そのため、静的CMSの特徴を活かしつつ、動的な要素も取り入れることができます。
ant2 CMSの特徴
- コンテンツの管理・更新が簡単
・CMS編集時は動的CMSとして動くため、簡単にコンテンツの編集・追加を行うことができる
・ユーザーフレンドリーなインターフェースで操作が簡単 - セキュリティ対策
・定期的な自動バージョンアップ・脆弱性対応 - サーバー構成
・本番系サーバーとバックアップサーバーの冗長構成
・障害時にはバックアップサーバーに自動で切替えが行われる - カスタマイズの自由度が高い
・様々な機能やデザインを自由にカスタマイズすることができる
まとめ
今回は、静的CMSと動的CMSの違いと、それぞれのメリット・デメリットについて解説しました。
Webサイトの制作において、どちらのCMSを選ぶかは、サイトの目的や規模によって大きく異なります。
- 静的CMS
表示の速さと高いセキュリティが強みです。ブログやポートフォリオサイトなど、コンテンツの更新頻度が低く、シンプルなサイトにおすすめです。 - 動的CMS
柔軟なコンテンツ管理が可能です。ECサイトや会員制サイトなど、動的なコンテンツやユーザーごとに異なる表示が必要なサイトに適しています。
ant2 CMSは、この両方の良いところを兼ね備えた、ハイブリッドなCMSとなっています。
静的CMSの高速表示と高いセキュリティを保ちつつ、動的なコンテンツの更新やユーザーごとの表示設定も可能です。
どちらのCMSを選ぶか迷っている方は是非、ant2 CMSをお試しください。