ant2 CMSのメールマガジン【生成AIってなに? 従来のAIとの違いと人気サービスの比較】

生成AIってなに? 従来のAIとの違いと人気サービスの比較

こんにちは。

アントアントのメルマガ担当です。

いつもメールマガジン「ここだけは知っておきたい編」をご覧いただき、誠にありがとうございます。
ここ数年ニュースになることが多い『生成AI』、メルマガを見ていただいている方の中でも使ったことがある方も多いのではないのでしょうか。

今回は、昨今世界的に注目されている生成AIについて、どういったものなのか、何ができるのかについて簡単にご紹介します。

生成AIとは?

最近よく聞く『生成AI』とはそもそも何なのか。

生成AIだけではぱっとわからない方もいるかもしれません。しかし、『ChatGPT(チャットジーピーティー)』『Copilot(コパイロット)』、『Gemini(ジェミニ)』などサービス名は聞いたことがある!という方も多いのではないでしょうか。今回はこの生成AIで何ができるのかを紹介していきます。また、これらのサービスについては後述しますので是非最後までご覧ください。

生成AIとは、ジェネレーティブAIとも呼ばれ、与えられたデータやパターンを用いて、新たなオリジナルデータを生成するAIのことを指します。

この生成AIには、「ディープラーニング(深層学習)」と呼ばれる機会学習技術が大きく関係しており、膨大なデータからパターンを学習、情報を分析することで情報を蓄積し、その蓄積・学習データを元に新しい出力を生成します。

生成AIと従来型AIの違い

従来型のAI

従来のAIは、与えられた特定の情報の中から探して最適な回答や結果を出すや情報の整理などの「あらかじめある情報から答えを導き出す」・「情報の分析・整理・分類」などが主な役割とされていました。
主な活用シーン:計算やデータ入力の自動化、顔認証を用いた本人確認など

生成AI

一方で、生成AIは与えられた情報を基に「新たなデータやコンテンツを生み出す」ことを役割としています。

さらに生成AIは、従来型のAIと異なり、与えられた情報からAI自身が学習を重ねることで、与えられた情報以上のデータを取得し、オリジナルのデータやコンテンツを生み出します。

主な活用シーン:Webサイトに使用する画像素材の作成、Web広告などの文章作成など

以上のことから、「AI自身がオリジナルのデータやコンテンツを生成できるかどうか」が従来型のAIと生成AIの違いとなるといえるでしょう。

生成AIの種類

生成AIとひとことで言っても、生成できる種類は主に以下の4つが挙げられます。

用途に応じて生成AIを使い分けることで、より希望の形に近いコンテンツを生成することができます。

1.文章生成

ユーザーが「プロンプト」と呼ばれるテキストを入力することで、AIがテキストの内容を解析して、自動的にテキストを生成するシステムです。

要約やプログラミングコードの生成、ブログ記事の生成などを行うことができます。

2.画像生成

テキストでどんな画像を生成してほしいのか、要望を入力することで、その内容に応じてオリジナルの画像を生成するシステムです。

写真のような画像やアニメ、3Dなど様々な画像をわずかな時間で生成することができます。

3.音声生成

テキスト情報から音声データを生成(変換)するシステムです。

特定の音声データを音声生成AIに学習させることで、その人の声で音声データを生成し、出力することもできます。

4.動画生成

テキストや画像データを元に、動画にしたい内容を入力することで自動的に動画コンテンツを生成するシステムです。

専門的な動画編集スキルがなくても高品質な動画を生成することができます。

人気の生成AIサービスについて

人気の生成AIサービスについてご紹介します。
どの生成AIサービスを使おうか迷っている方は、是非参考にしてください。
(2024年3月時点での情報となりますので詳細は各サービスのサイトをご確認ください。)

ChatGPT

Copilot

Gemini

ChatGPT
(チャットジーピーティー)
Copilot
(コパイロット)
Gemini
(ジェミニ)
価格

GPT-3.5:無償

GPT-4:
$20(約¥3,000)ユーザー / 月

Copilot in Windows:無償

Copilot Pro(個人プラン):
¥3,200 ユーザー/月
Copilot for Microsoft365(法人プラン):
¥3,750 ユーザー/月

Gemini:無償
Gemini Advanced:
¥2,900 ユーザー / 月
アカウント登録 必要 不要 必要
AIモデル GPT-3.5 / GPT-4 GPT-4 Gemini Pro/Gemini Ultra
日本語対応 Gemini:〇
Gemini Ultra:✕
入力できるデータ テキスト / 画像 / 音声 テキスト / 画像 / 音声 テキスト / 画像
生成できるデータ テキスト / ソースコード / 画像 テキスト / ソースコード / 画像 テキスト / ソースコード / 画像
ファイルの読み込み・解析 あり
Advanced Data Analysis
なし

あり

Google Docs / Sheetsのみ可

ウェブブラウジング GPT-3.5:✕
GPT-4:〇

生成AIの活用方法

これらの生成AIサービスの活用場面は、ビジネスだけでなく多岐にわたります。
例えば以下の場面で活用することができると考えられます。

生成AIの活用例
  • アイディアの創出
    新しいデザインやコンテンツを自動生成することができるため多様なアイディアを効率よく生み出すことができます。
  • コンテンツ作成
    ニュース記事やブログ投稿などのテキストコンテンツを自動で生成することができます。
  • 業務の効率化
    録音データから自動で文字おこしをしてくれる文字おこし生成AIを使用することで議事録の作成の手間を省くことができます。
  • 教育支援
    カスタマイズされた学習資料やクイズを生成することで、個々の学習者に合わせた教育体験を提供することが可能です。
  • 顧客サービスにおける質の向上
    チャットボット機能と連携し、顧客からの問い合わせに対して自動的に回答を生成し、サポート対応することができます。

まとめ

今回は昨今ニュースでよく聞く生成AIと生成AIでできること、有名な生成AIサービスについてご紹介しました。

生成AIサービスは上記の他にも、画像生成に特化したサービスなどもあり、活用方法もたくさんあります。
また、AI技術の進化によりこれからさらに多くの生成AIサービス、機能が増えてくるかと思います。

しかし、まだまだ進化途中の生成AI。
できることも増えるかと思いますが、その分使い方を間違えるとセキュリティなどのリスクも増えてきます。
人間側も使い方や技術を常に学び、適切な方法で活用を模索する必要があるといえるでしょう。

是非、この機会に生成AIについて一緒に学んでいきましょう!
次回は、音声生成AIや画像生成AIのサービスについてと生成AIの活用によって懸念されるリスクについてご紹介します!