Googleが評価するポイント!E-E-A-Tとは?
こんにちは。
アントアントのメルマガ担当です。
いつもメールマガジン「ここだけは知っておきたい編」をご覧いただき、誠にありがとうございます。
今回は前回ご紹介させていただいた『SGE』の対策にもなる『E-E-A-T』についてご紹介します。
E-E-A-Tとは?
E-E-A-Tとは、以下の4つの要素の頭文字を取った造語のことで、2022年12月15日にGoogleの品質評価ガイドラインにて発表された、Webサイトの品質評価基準のことを指します。
「Experience(経験)」
「Expertise(専門性)」
「Authoritativeness(権威性)」
「Trustworthiness(信頼性)」
2019年8月のGoogleコアアップデート定義されていたWebサイトの品質評価基準は、『E-A-T』と呼ばれており、「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」がありましたが、そこからさらに新しい「Experience(経験)」が加えられて新しい評価基準となりました。
「経験」が追加されたことで変わった点としては、「信頼性」の位置づけです。
こちらの図を見てもわかるように、Googleは経験・専門性・権威性の3つの要素によって信頼性が成り立つとしています。
経験
Experience
Googleは新しく追加された「Experience(経験)」について、Googleは下記のように示しています。
実際に製品を使用している、実際にその場所を訪問している、誰かが経験したことを伝えているなど、コンテンツにある程度の経験が織り込まれているかどうかも評価されます。状況によっては、そのトピックに関連して実体験をもつ人が作成したコンテンツが最も高く評価される場合もあります。
たとえば、確定申告書の正しい記入方法を知りたいときには、会計の専門家が作成したコンテンツを参照したいでしょう。一方で、確定申告ソフトの評価を知りたいのであれば、その種のサービスを体験した人たちが集まるフォーラムの議論など、別の情報を探すのではないでしょうか。
コンテンツの作成者にコンテンツの内容に関する経験があるかないかが評価基準として重要視されるようになりました。
専門性
Expertise
専門性はその名の通り、コンテンツやサイト内容がその分野において専門知識を持っているかどうか、情報発信する際に何らかのジャンルに特化しているかどうかを評価します。
専門知識に特化したコンテンツはより正確と判断され、信頼性があるとされています。
例えば、法律に関する記事であれば、サラリーマンが書いた記事よりも弁護士や法律の専門家によるものが高く評価されるかたちとなります。
権威性
Authoritativenesse
権威性とは、Webサイトやコンテンツ、その作成者がジャンル内でどれだけ信頼されているかやどれだけ影響があるかなどが評価されます。
権威性を持つことで、コンテンツはより信頼性があり、他のユーザーや専門家からも支持されるものとなります。
例えば、医療情報を提供する場合、世界保健機関や国立衛生研究所のような権威ある機関のウェブサイトは高い権威性を持つとされ、評価が高いと評価されます。
信頼性
Trustworthiness
信頼性では、コンテンツやウェブサイトが信頼できるかどうかが重要となります。
信頼性が高いことで、ユーザーは安心してコンテンツを利用でき、個人情報を安全に扱うことができます。
例えば、WebサイトがSSL証明書を使用している場合、ユーザーのデータを保護し、安全な接続を提供していると判断されるため信頼性が高いと評価されます。
E-E-A-Tがガイドラインに追加された背景
Googleの品質評価ガイドラインに追加された背景として、主に下記の2点が影響していると言われています。
- 低品質のコンテンツの増加
近年、インターネット上でのフェイクニュースや誤情報の拡散が増加し、これが重大な社会的問題となっています。Googleは、ユーザーに信頼性のある情報を提供するために努力し、品質評価ガイドラインにE-E-A-Tを追加することで、信頼性の低い情報源を排除し、高品質な情報を扱うサイトを評価するようになったと言われています。 - 検索結果の精度向上
Googleは、検索結果の精度向上に尽力しており、ユーザーにとって最も適切な情報を提供することを目指しています。
そこで、Webサイトの信頼性と品質を評価するためのフレームワークであるE-E-A-Tを追加することで、それに従うウェブページを優先的に表示し、ユーザーエクスペリエンスを向上させると考えられています。
E-E-A-Tの追加は、Googleがユーザーエクスペリエンスと情報の品質向上に焦点を当て、信頼性の高い情報源を強調し、不正確な情報や低品質のコンテンツを排除しようとする試みの一環として行われたと言えるでしょう。
E-E-A-Tを高める方法
E-E-A-Tを高める具体的な方法としては以下があげられます。
経験専門性
- 実際に体験した情報を記載する
- 特定の分野の専門家や資格をもつ人がコンテンツを作成する
- 特定の分野において特化した記事を作成する
- ジャンル特化型のWebサイトにする
専門性が高くなると、「この情報はこのWebサイト」といった認識をされることで、サイト訪問数の増加、滞在時間を延ばすことができるとされています。
権威性
- 複数のWebサイトやメディアから被リンクを獲得する
- 権威性の高いサイトからの被リンクを獲得する
長期的な戦略とはなりますが、良質な被リンクを獲得することで権威性を高めることに繋がります。
信頼性
- SSL化(HTTPS化)する
- 最新の情報を更新する
SSL化することで、Webサイトの通信が暗号化され、第三者からののぞき見や不正なアクセス防ぐことができるため、ユーザーの信頼性を高めることに繋がります。
さらに、コンテンツの内容について、古い情報よりも最新の情報を載せることで信頼性を高めることができると言われています。
SEOとE-E-A-Tの関係性
E-E-A-Tはあくまで評価基準であり、SEOに直結する要素ではありません。
SEOは「検索エンジン最適化」のことを指し、検索エンジンからの流入数やコンバージョン数を増やす施策のことを意味します。この施策を行う中で重要とされているのが「Googleの品質評価ガイドライン」です。
Googleの品質評価ガイドラインには他にも様々な項目がありますが、その中の1つとしてあるのが「E-E-A-T」です。
つまり、E-E-A-Tを意識してコンテンツを作成することは、Googleの品質評価ガイドラインに沿うかたちになり、最終的にはSEOの評価を高めることに繋がるということです。
E-E-A-TとTYML
YMYLと呼ばれるジャンルの記事は特にE-E-A-Tを意識する必要があるとされています。
YMYLとは、your Money or your Lifeの頭文字をとった略語で、Googleの品質評価ガイドラインでは「金融や仕事、健康、医療、社会問題」などのジャンルとして定義されています。
このYMYLのジャンルのコンテンツは、E-E-A-Tにより特に厳格に評価されます。
その理由として、YMYLジャンルのコンテンツは、情報が古かったり、間違っている場合、ユーザーの生活や健康に深刻な影響を及ぼす可能性があるためとされています。
そのため、YMYLジャンルに関するWebサイトの運用やコンテンツ作成は特にE-E-A-Tを意識して対策を行うべきと言えます。
まとめ
今回はSGE対策にもなる『E-E-A-T』についてご紹介しました。
E-E-A-Tは前述したようにSEOに直結する施策ではありませんが、「Googleの品質評価ガイドライン」の項目の1つとして、順位に少なからず影響を与えるかたちとなります。
また、E-E-A-Tを満たしているWebサイトは、SGEのナレッジパネルに表示される可能性が高いため、E-E-A-Tを意識したWebサイト、コンテンツの作成を行っていない場合は今から準備を始めておいたほうが良いといえるでしょう。