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2023年10月

2023.10.25

Google検索『SGE』登場でSEO対策はどうなる?

こんにちは。
アントアントのメルマガ担当です。

いつもメールマガジン「ここだけは知っておきたい編」をご覧いただき、誠にありがとうございます。
今回は前回ご紹介した『SGE』の登場で今後のSEO対策に影響を与えるのか、今後のSEO対策は変わっていくのかについて言及していきたいと思います。

前回のおさらい!『SGE』とは

SGE(Search Generative Experience)とは、Googleが2023年5月10日に開発者を対象とした会議「Google I/O」で発表された人工知能(AI)を活用した新しい検索機能です。

SGEを用いた検索では、ユーザーの検索内容に対する回答を、検索エンジンが自動生成AIを用いて作成し、検索結果ページに表示してくれます。

SGEを用いた検索で表示されるスナップショット

SGEの回答は「スナップショット」と呼ばれ、AIがWeb上の情報を元に生成してくれます。

スナップショットには以下の項目が表示されます。

  1. 回答をAIが生成する際に参考にしたページのリンクや画像・動画
  2. 検索内容の回答(概要など)
  3. 検索キーワードに関するその他のキーワードや「追加で聞く」会話形式の検索ボタン

GoogleはなぜSGEを導入したのか

Googleは長年Google検索の提供を行っており、その中で常にユーザーにとってより良い体験となるように検索機能をアップデートしてきました。

アップデートをしていく中で、今回のSGE導入について以下のようにGoogleは発表しています。

今回の新たな取り組みにより、ユーザーがトピックをより早く理解したり、新しい視点や洞察を発見したり、知りたい情報により簡単にアクセスしたり、複雑で時間のかかる作業をより効率化できるようサポートします。

Google Japan Blog「生成 AI による検索体験 (SGE) のご紹介」より

従来の検索機能を使った検索よりもより早く検索でき、さらには単語や会話ベースの検索を行うことができるということがSGEを導入した理由の1つといえるでしょう。

また、検索キーワードをもとにAIが回答を自動生成するため検索ユーザーはWebサイトを閲覧せずとも知りたいことを確認することができるためユーザーにとっても一歩進んだ検索体験を得ることができます。

SGEはSEOに影響を与えるのか

今回の記事で一番気になるところかと思いますが、結論から言うと、
SGEはSEOに影響を与えると考えられます。

前述したようにSGEの機能をオンにしている場合、検索結果の上部にAIが自動生成した回答が表示されるため

本来であれば検索結果を上から順に確認するところを一目で知りたい情報を知れるため、Webサイトを閲覧する回数が少なくなります。

また、SGEでは初めに検索したキーワードから追加で検索することもできるためSGEが生成した回答だけで完結してしまう可能性もあります。

以上の理由からSGEは少なくともSEOに影響を与えるといえるでしょう。

SEO対策の必要がなくなるの?

では、SGEが本格的に機能するようになればSEO対策は必要なくなるのかと言うと、そうではないようです。

その理由として、SGEを用いた検索結果の表示と従来の検索結果の表示に根本的な違いがあるからです。

従来の検索

SGEを用いた検索

SEOとは、「Search Engine Optimization」の略で、検索エンジン最適化を意味します。

検索エンジンの評価アルゴリズムを考慮した上で、Webサイトの内容をGoogleなどの検索エンジンに理解されやすいように最適化を行い、検索結果の上位にWebサイトを表示させるための対策がSEO対策と呼ばれています。

今回のSGEの登場で、クロールされている全Webサイトの中からAIが自動で検索キーワードに対して一致すると予測した回答を検索結果の上部に表示させることから、SEO対策を行う必要がなくなるのではないかという意見がありますが、SEO対策は前述したように検索結果の上位にWebサイトを表示させる対策であり、SGEの回答に直接関係するものではありません。

そのため、SEO対策は検索結果の上位にWebサイトを表示させる対策として今後も必要であり、なくなることはないと推測されます。

SGEで作成されるスナップショットへの掲載については、試験運用期間中のため今後のアップデートでどうなっていくかが掴めない状況ではありますが、SEO対策とは異なるSGE対策が今後必要になってくるものと考えられます。

今できるSEO・SGE対策とは

過去のメルマガでもご紹介しているように従来のSEO対策では『内部対策』と『外部対策』がありますが、SGEの普及で今後重要視されていく対策としては内部対策の1つ『E-E-A-Tの強化』があげられます。

E-E-A-Tとは、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の略で、Googleの検索品質評価ガイドラインで定義されてるウェブサイトの評価基準の1つです。

SEO対策の1つでもあるE-E-A-Tを強化することで信頼性の高い情報として、SGEのスナップショットに掲載される可能性が高くなると言われており、今後のSGE対策に繋がるのではないかと言われています。

まとめ

今回は前回に引き続きSGEに関して、SGEの普及でSEOへの影響があるのか、今後のSEO・SGE対策はどうなっていくのかについてご紹介しました。

試験運用版として利用できるようになったSGEですが、今後はSGEによる影響を確認しつつ対応できる施策を実行していくことが重要となってきます。

そのために今できるSEO対策の1つ『E-E-A-T』について次回はご紹介します!

2023.10.11

Google検索が生成AIを搭載!今話題の『SGE』とは

こんにちは。
アントアントのメルマガ担当です。

いつもメールマガジン「ここだけは知っておきたい編」をご覧いただき、誠にありがとうございます。

今回は2023年5月にGoogleから新しい機能として発表された「SGE」についてご紹介します。

SGEとは

SGE(Search Generative Experience)とは、Googleが2023年5月10日に開発者を対象とした会議「Google I/O」で発表された人工知能(AI)を活用した新しい検索機能です。

SGEを用いた検索では、ユーザーの検索内容に対する回答を、検索エンジンが自動生成AIを用いて作成し、検索結果ページに表示してくれます。

従来のように検索結果に表示されたサイトに訪問することなく検索結果ページの上部で情報を得ることができるため、ユーザー視点でみると非常に便利な機能だといえます。

日本への導入は?

2023年8月30日より日本のGoogleでも試験運用版ですが、利用できるようになりました。

SGEの利用は下記の要件を満たしていればパソコンやスマートフォンで誰でも利用できます。

SGE利用要件

  • Chromeブラウザを利用すること
  • 18歳以上であること
  • 個人のGoogleアカウントであること
    ※2023年10月11日現在では、Google Workspace for Education アカウントを含む
    Google Workspace アカウントでは利用不可となっています。

実際に使ってみた

今回はパソコンでSGEを実際に試してみました。

01

Googleへログイン

Chromeブラウザを開き、Googleアカウントでログインします

02

Search Labsに
アクセス

Search Labs(外部サイト)にアクセスします

03

SGE機能をオン

「SGEを有効にすると、検索時に表示されることがあります」をオンにします

04

同意事項を確認

オンにすると同意事項がでてくるため「同意する」をクリックします

以上でSGEの設定は完了です。

例を見る

オンにすると「例を見る」をクリックできるようになっていたためクリックしてみました。

例として表示された「スクワットの正しい仕方」で検索した場合のSGEが生成した回答がこちらです。

検索結果ページの一番上に表示され、詳しい情報を確認することができるのがわかりますね。

SGEの回答

SGEの回答は「スナップショット」と呼ばれ、AIがWeb上の情報を元に生成してくれます。

スナップショットについて

スナップショットには以下の項目が表示されます。

スナップショットに表示される項目

  1. 回答をAIが生成する際に参考にしたページのリンクや画像・動画
  2. 検索内容の回答(概要など)
  3. 検索キーワードに関するその他のキーワードや「追加で聞く」会話形式の検索ボタン

「追加で聞く」をクリックするとチャットのような画面が開き、追加で質問することができます。
追加で質問することでより細かい情報を確認することができるようになりました。

SGEの活用例

SGEの主な活用例としては以下が考えられます。

1.商品検索

SGEはショッピング系クエリに対しても回答を作成してくれます。
同じ商品でも複数の販売先がある場合がありますが、SGEを導入することで商品の口コミや比較情報などを確認することができます。

2.情報収集

ネットには情報が多く存在します。しかし、SGEを導入することで「追加で聞く」機能を利用できるためより自分が調べたい項目について検索することができるといえるでしょう。

まとめ

今回はGoogleが提供する生成AI「SGE」についてご紹介しました。
SGEの導入は簡単ですぐに利用することができ、上記の活用例以外にも今後活用方法は増えてくるかと思います。

しかし、SGEはユーザーにとっては便利な機能ですが、Webサイトを運用者にとってはそうでもないかもしれません。
そこで、次回はSGEはSEOに影響するのか、影響した場合にどう対策をとるべきかについてご紹介します。

是非次回もご覧ください。